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CPUクーラをIS-40Xに変えた話

アイネックス社のIS-40Xを買いました

自作PCのクーラを交換するために新しいCPUクーラを買いました。

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購入したIS-40X。改造用に耐熱ゴムと塩ビシートも

今のPCの構成上できるだけ薄いクーラーを選ぶ必要あり、Noctua NH-L9a-AM4と悩んだ末、アマゾンレビューもそこそこで値段が半額以下のアイネックス社のIS-40Xにしました。

Amazon | アイネックス Intel&AMD用 薄型CPUクーラー IS-40X | AINEX | パソコン・周辺機器 通販

結論として、まぁ値段相応で、PCを机の上や横に置く人はファンの音が気になるかもしれないです。自分はそんなに気にならない人なので十分でした。

自分のPC環境

普段使いのデスクトップには自作PCを使ってます。

今はスペースの都合、PCを机の上に置かなければならないのですが、3D-CADはサクサク動いて欲しいのでMini ITX+GPUで10万以下くらいで…と思って昨年の夏に組みました。

パーツを選定した順に書くと、こんな感じ。

  • マザボ:B450 I AORUS PRO WIFI (Gigabyte)
  • CPU:Ryzen 5 1600AF (AMD)
  • PCケース:PC-Q21B (Lian Li)
  • GPU:GTX 1650 OC GDDR6 / ZT-T16520F-10L (ZOTAC)
  • 電源:SFX-L 500W / SST-SX500-LG (SilverStone)
  • ケースファン:120mm 2000rpm /SU1225FS12H-RP (サイズ)
  • CPUクーラー:フィン→Wraith Stealth(AMD) +  ファン→Silent8 (GELID)
  • メモリ:DDR4 2666MHz 16GB / HX426C16FB3/16 (Kingston)
  • ストレージ:SSD 500GB NVMe / WDS500G2B0C-EC (Western Digital)

サイズは↓みたいな感じで、机の上に置いても小さくてお気に入りです。

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PC-Q21Bのサイズと中身

蓋を開けた写真を見ればわかる通り、かなりぎゅうぎゅうです。

このケース、きちんと冷却パス(空気の流れ)を考えてあげないといけなくて、自分の場合は『ケース下から吸気 → マザーボード(電源の奥) → ケース後方の電源排熱口』にしているので、GPUファンは外してケースファンと兼用、CPUクーラーもAMD純正のWraith Stealthのファンを外してSilent8をつけて「吸い上げ」にしています。どちらも補償切れて自己責任ですがまぁ動いてくれてます。

(Wraith Stealthを無理やり付けれなくもないですが、純正ファンは「吹き付け」なのでSFX電源の通風を「外→中」なものを選定してあげないと安定運用は厳しそうです)

CPUファンの音が気になっていた

組んで半年使ってみて動作は問題も不満もありませんが、結構CPUファンの音(チュイイイイン)が気になってました。ファンの動作は自分でプロファイリングしていますが、回転数を低めにすると冷却が追い付かない感じなんですよね。

組んだ当時から気になった点が2つあって、CPUのクーラーフィンとファンの組み合わせがサイズ的に無理がある(↓)のと、CPUファンと電源ファンの間の隙間が少ないんです。

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IS-40X(左)とWraith Stealth+Silent8(右)。Silent8は純正ファンに比べてファン径が小さい

ちなみにファンの風はどれも「写真手前から奥に向かって」流れます。半時計回りに回って、横から見ると「空気をすくうように」回る感じですね。

で、今回IS-40Xに交換して隙間を拡大した変更前後がこちら。

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クーラー変更前後の隙間(わかりにくい)

ファン2つが直列に配置されていて手前に向かって流れるようになっていますが、ここに隙間がないと、お互いのファンの動作風量がマッチしない限り、風はきれいに流れてくれません。

交換後はファンの音が気にならないレベルまで小さくできたのでうまくいったと思います。

 

あとは組立についてつらつら書いていきます。

 

IS-40Xのファン反転と干渉回避

 IS-40Xは購入した状態で「吸い上げ」ではなく「吹き付け」になっています(というか今のCPUクーラのほとんどはそうじゃないかな)

単純にファンを「吸い上げ」にしたところファンとフィンが当たってしまって回らなかったので、スペーサを作ることにしました。

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IS-40Xの分解写真

今回使ったのはこちらの二つ。(冒頭の写真)

 塩ビシートt0.5+ゴムt1.5の計2mm厚のスペーサです。多少潰れることのできるゴムを基材にして、劣化してもアルミフィン側に食い込まないように塩ビシートをつけてあげました。熱劣化に対して余裕を持つよう、そこそこ耐熱性のあるもの(バイクのマフラー用。ラベルによると130度までいけるらしい)を選んでます。

買ってから気づいたのですが、このゴムはツバ付きだったのでちょうど止まりになっていい感じです。

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マフラー用のゴム。切り出しサイズも一応メモってます

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塩ビシートとゴムを切って

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重ねて、挟んでドン

で、このクーラーにはバックプレートがないので取説通り背面のねじ4つに付属のワッシャーを挟んでるんですが、基板にストレスがかからないようねじのトルクに結構気を使いました。コストを安くするためだと思いますが、ここはバックプレートの方がいいと思います。Noctua NH-L9a-AM4はバックプレートですしね。

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マザーボード取付。背面のねじ締めがやや不安。

完全に組み立てる前に仮結線でちゃんと動くことを確認して、

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電源をつけて動作確認。いつもビビりながらつけます

最後にファンのプロファイリングです。偉い人(?)に怒られそうですが、FF15ベンチを2,3回連続で回しながらCPUとGPUの温度がほどほどのところで安定するよう簡易調整します。普段PCゲームは全くしないので、うちのはこれでOK。

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FF15ベンチで簡易調整。CPUは65℃、GPUは75℃くらいで安定

GPUを冷やすためのケースファンをCPU付近の温度センサで制御するので、GPU温度のコントロールが結構シビアですが、配置上GPUは風の一番上流になるのでGPU温度が上がればCPUの温度も上がることが掴めればOK。CPUの温度の方がピーキーに反応するので、CPUファンは低い温度から上がるようにしています。
CPUとGPUの温度のチューニングに関しては諸説ありますが、自分はこのやり方だとだいたいCPU:~70℃、GPU:~80℃くらいを目安に設定しています。

まとめ

今回は自作PCのクーラを交換した話でした。

これで様子見して、満足できないようならNoctuaも試してみようかと思います。